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札幌地区カブス③

結果も大切だけど…

桜がきれいに咲いた西陵中学校グラウンド。

札幌地区カブス第3節。6年生含めた11人で臨みました。

 

VS西陵中学校B

3-5

(3-3:0-2)

 

前節から数名ポジションを変更して、前線でボールを収めて展開していくことを目指す。また、これまでの2試合から2CB(辻道君、鈴木君)に信頼を置き、後ろに必要以上に人数をかけないことで厚みのある攻撃を期待した。

 

相手とのポジッションのかみ合わせとしては、ボランチの脇部分があいてくると予想された。そこにパスを通されないことを意識し、各ポジッションの守備のスライド&カバー、CBの積極的なインターセプトでカバーしていくこととした。

 

立ち上がり左WGに入った清水君が立て続けに縦への突破に成功すると、ペナルティエリア左少し手前で倒され、FKを獲得する。これを自ら鋭いキックを沈める。1-0。

 

開始早々の得点で全体としての動きも軽く、中盤での出足の早いボール奪取が続く。奪取後のつなぎも前節から改善が見られ、低い位置でのボールロストは極端に減った。ねらいであった両WGにボールを収めることに成功し、CFの加藤君との連携から何度も攻め込んでいく。

 

CBは今日も相手2トップに対して完璧な対応でチャンスを作らせない。

両SBも前に引っ張り出されないことを意識しながらCBのカバーに入れるポジッション取りが出来ていた。

ゴールキックもチームで統一することでむやみなプレーではなく恐れずに確実につなぐことができていた。

前半10分自陣ペナルティエリア前、対応に後手を踏みミドルシュートを決められて同点。

さらに5分後自陣ペナルティエリアへの侵入をゆるし、混戦を制され上手く流し込まれて1-2とされる。

チームとしては決してうまくいっていない中で逆転を許してしまい、

嫌なムードが流れるが、しっかりと建て直し積極的なプレーで流れを引き戻す。

前半18分同点に追いつく。

右WGに入った牛島にボールが入るとスムーズなターンで前を向く。ドリブルで運び、中盤底から走りこんだ中央宇野君に横パスを通す。一度はカットされるが粘り強く奪い返して中央突破。GKも交わして強烈なシュートを決める。

前節「攻撃に人数をかけることができていない」と振り返っていた本人が、自ら長い距離をトップスピードで駆け上がり攻撃に厚みと迫力を生み出した。素晴らしいプレーであった。

さらに5分後、相手ペナルティエリア左からの崩しから中央へパスが通る。

混戦の中から加藤君がコースを狙ったシュートを決めて逆転する。

しかし、残りわずか自陣ゴール前の混戦から相手の素晴らしいコントロールで抜け出され同点。

 

前半全体としては非常に出足の早さや球際の粘り強さで相手を上回ることができていた。攻撃に転じた際の全体の押上げや、前線でのキープは狙い通り進めることができた。さらに欲を言えば、相手の背後のスペースにスピードに乗った状態で攻め込むことができなかったことで上手く守られてしまったように見えた。

前半終了間際に清水君が負傷したため後半は10人でスタート。

若干のポジッション修正を加えながら臨んだが、やはり中盤に生まれたスペースで数的優位をつくられ、後手を踏んだ守備が続く。ディフェンスラインのところでなんとかしのぐが、ゴール上を狙ったロングシュートを決められて再び逆転を許す。

CFで孤立し始めた加藤(瑠)君をWGの位置にずらしサイドに起点を作ろうと試みるが守備の時間が続き、全体的に押し込まれる時間が続いてしまった。その流れでペナルティエリア侵入をゆるし、流し込まれて2点差とされる。

再度、前への意識を高めて前進していくためのに、WGでプレーしていた牛島君をCFにポジッションをうつし、中央でのキープとサイドへの展開を狙う。

すると、上手くはまり再び前線にボールが収まる回数が増え、ロストしても高い位置で奪い返すことができ、全体の押上げに成功する。そして、宇野君が徐々に中盤高い位置でボールを保持できるようになると、ディフェンスライン背後を狙ったパスを繰り出し始める。さらに、宇野君と山本君との少ないタッチでのパス交換で左サイドを突破するなど一人少ないことを感じさせない。右サイドでは加藤(瑠)君の裏への飛び出しや積極的な仕掛けが目立ちだす。積極的な仕掛けからCKやFKを獲得するなど、試合終盤にさらに強度を高めてすべてにおいて相手を上回るプレーができていた。

ディフェンスラインも失点はしたものの、鋭い読みと出足の早さに加え、徹底したカバーで素晴らしい出来であった。両SBもポジッションを意識してプレーしているのが伝わってきた。

また、急きょGKとして出場となった加藤(嘉)君は終始ディフェンスラインにコーチングを繰り返し、守備をまとめてくれていた。

 

交代選手がいない中、10人で30分を戦うことを強いられながらも、最後まで高い集中力でプレーし続けた自分たちに自信を持ってもらいたい。

 

結果的には5失点を喫してしまったが、これまでの課題を修正するためにポイントを意識してプレーしてくれた選手たちはとても素晴らしかった。

 

 

これまでの2試合については、1試合目は清水君、2試合目は宇野君が最終ラインのカバーに入ることを一つの戦術としていた。そうすることで失点を減らそうとしたきた。2試合を見て少しずつ連携が取れてきたことを見て、今節から2CB同士で中央のカバーを徹底し、中盤の選手をなるべく前でプレーしてもらうことを意識した。その結果が5失点になったのかもしれないが3得点していることも一つの結果。

 

負けないように慎重に戦うのではなく、自分たちの強みを生かしながら挑んでいく。

 

GW残り2試合、頑張りましょう!

 

 

 

松本